最新作『無人地帯 No Man's Zone』(2012)
〜福島第一原発事故、失われゆく風景、そこに生きて来た人々〜
第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品
DVD 2月20日より発売!amazon.co.jp 配信はこちら

6/29/2009

大阪での即興劇映画プロジェクト、進行中


6月6日から21日まで大阪で撮影。そのうちのワンシーンを短編映画に仕上げてみました。

『死について考えたことがありますか?』(2009)
 出演:谷口勝彦、安川有果、安田一平、加納克範、
    田中健太郎、白水杏、牧野鏡子、北代祐太
 製作:桝井孝則 谷口譲
 録音:松野泉
 製作/監督/撮影/編集:藤原敏史
 HD、カラー、7分



詳しくは、企画書(仮のものですが)もお読み下さい。本ブログの以下の項目もご参考まで。

4月21日
4月23日
4月29日
5月 4日
5月14日
6月10日



この続き…(数週間後?)


このシーン、方法論の上でも主題的にも、この映画のキモになる哲学を語っているのだが、ただ口説いて るだけにも見えちゃうのは気のせいか?


しかしいったい、どういう映画になるんだか? 7月半ばからまた大阪で続きを撮影します。

6/26/2009

『フェンス 第一部 失楽園/第二部 断絶された地層』ソウルのデジタル映画祭に参加します

現・米海軍池子家族住宅は、元は大日本帝国海軍池子弾薬庫だったわけですが、そこで朝鮮半島から連れて来られた人々が弾薬を扱う危険な作業に従事させられたりしたことについてもいささか際どい話が出て来るドキュメンタリー『フェンス』が、ソウルのデジタル映画祭 CinDi 2009 Seoulのコンペティション部門で上映されることになりました。

フェンス 第一部 失楽園 第二部 断絶された地層

 製作 安岡フィルムズ 羅針盤映画 製作協力 逗子市
 プロデューサー 安岡卓治 藤原敏史
 撮影 大津幸四郎
 音響監督 久保田幸雄
 監督/編集 藤原敏史

2008年 日本 第一部83分、第二部84分 デジタル(HD) カラー


ソウルのデジタル映画祭は、今年の8月19日から8月26日まで。

もう7年前の映画になる僕のデビュー作『インディペンデンス アモス・ギタイの映画「ケドマ」をめぐって』(2002)が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォでのアモス・ギタイ特集(7月18日〜31日)で、ギタイの衝撃の問題作・大傑作『ケドマ』のおまけとして上映されます。

INDEPENDENCE around the film KEDMA , a film by Amos Gitai
 撮影:藤原敏史、アピチャポン・ウィーラーセタクン
 音楽:バール・フィリップス
 音響編集・ミックス:ミシェル・カラ 藤原敏史
 監督・編集:藤原敏史
Camera: Toshi Fujiwara (Israel), Apichatpong Weerasethakul (Paris)
Original Score: Barre Phillips
Sound Edited and Mixed by: Michel Kharat and Toshi Fujiwara
Edited and Directed by: Toshi Fujiwara


日本では「日本映画専門チャンネル」での放映以来の上映、になります。

6/10/2009

大阪の集団即興フィクション映画、進行中です



6月6日の日曜日から、大阪で集団即興映画の6月ぶんの撮影を開始、順調に進んでいます。今日は雨であまり撮影できませんが…。

5月に短編で仕上げたシーンとはまたまったく違ったテイストで、これは見るからに大阪っぽい…ということなんだろうなぁ、たぶん。

必ずしもこんなシーンばかりではありませんが、とってもテンポが関西っぽいというか…。なんだかトンデモない映画になりそうです。

6/05/2009

アメリカはイスラム社会と和解できるか?



しかしオバマになってからのホワイトハウスって、早い…。こちらもホワイトハウス自体がYoutubeにアップしている動画です。

全文はこちら

6/02/2009

このニッポン国に気が滅入る話

昨日の日曜日、京橋でたまたま民団が北朝鮮の核実験に抗議するデモをやっていて、そのデモを右翼が妨害して警察が出て来るという、なかなか珍しくもとんでもない光景に遭遇した。

フランス人の友達と会う予定だったので、この場に友達がいていちいち説明するハメになったら面倒だなぁ、とはまず正直思ってしまったわけで、民団と総聯の違いから、なぜ日本に日本生まれか日本に定住している韓国朝鮮人が大勢いるのかまで説明しだすと、1911年まで歴史を遡ることになって大変な手間になる。

それにしても実にイヤな話だ。自分が所属することになっているこの日本という社会の醜さがいろんな意味で露呈している風景なわけで。それにしても民団の人々が、雨の中そろいのビニールの合羽姿で(というのは別に意図できでもなんでもないのだが、見た目には異様には写ってしまう)、次から次へと、日本語とハングルのプラカードを掲げてデモをしているのは、見ていてちょっと辛かった。北朝鮮の現政権が核実験をやったりして暴走しようが、在日の人々には関係ないことであるどころか、韓国であれば敵対国家(それはそれで問題だとはいえ)、北の核武装の脅威をもっとも直に感じざるを得ない国だ。なのに日本人のなかには、それをごっちゃにして差別したがる連中がいる。

一方で、韓国の本国では、在日韓国人は一部の右派的な人々から「日本帝国主義よりも許せない」として差別されているそうだ。日本の支配下で生存の必然から運命に翻弄された挙げ句、どこにも帰る場所がない。せめて地方参政権くらい与えてなにが悪いのかよく分からないのだが、素っ頓狂に妄想的な理由から反対するような連中が、国会議員のなかにさえいるのだ。もっと言うなら、日本国もとっとと在日の人に出生地主義を採用して自動的に国籍を付与するのと同時に多重国籍を認めればいいのに。「日本が日本でなくなる」? 70年も80年もずっと日本で生活している人々は、立派に日本社会の一部です。

民団と総聯の違いなんて、実は日本人でさえ、とくに在日韓国朝鮮人を差別したがる連中ほど、分かっている人すら少ない。北朝鮮がなにかをやると、朝鮮籍の在日だけでなく韓国籍の在日まで、民団も総聯もいっしょくたにされ、また差別されたり弾圧されるという恐怖が、染み付いているのかも知れないし、しかも実際にこのデモだって右翼が妨害しようとしていたわけだし。

パチンコだとかのギャンブルは決して好きではないし、パチンコが現代の日本で最大の娯楽産業になっているのも、賭博は違法なのにライターの石等の「景品」が換金されたりする非合法の部分があり、そこで警察と癒着しているのも問題だとは思う。しかしそこだってうかつに批判もしにくいのだ。そういう批判をする言説の大半が、実は偽装された在日韓国朝鮮人差別だったりするのもまた、未だにこの国の現実なのだから。

一点だけ壮快というのでもないが、よくぞ言ったと思ったのは、デモ隊が「私たち在日韓国人も4万人が被爆した」、だから核実験、核兵器の拡散は許さない、と言ったところだ。

それに引き換え日本国政府は、唯一の被爆国であり、被爆者も大勢いる国だからこそ、安保理議長国のロシアが制裁決議に日本の意向を優先的に反映させようとまでしているのに、その正論の部分にほとんど関心を示さず、北朝鮮脅威論ばかりブチ上げている。オバマが核廃絶演説をやり、ロシアもすでにその核軍縮政策に同調しようとしているこの時代だというのに。日本人としてのプライドもなければ、正義や正論の感覚もなく、現実的な外交判断もできない。あ〜あ。